サーモグラフィの生体実験
サーモグラフィ(サーモグラフィー)を使っての人体計測における注意点と1事例です。
医療における検査では以下のような環境が必須です。
ただ、事例のような環境での計測が難しい場合は、測定前の注意を守り、なるべく人体に外的影響の少ない環境下で計測してください。
人体表面温度に影響を及ぼす因子
測定環境の条件
- 01
- 室内温度は、末梢系・上肢・下肢等の測定で26℃±1℃。全身の測定で29℃±1℃。(生体と環境温が平衡となる中立温度の確保)
- 02
- 太陽光を遮断する目的により窓を設置しない。人工照明は、蛍光灯以外の光源を除く。(光源による加熱を防ぐ)
- 03
- 室内は空調を整えなければならないが、測定時には無風状態、または被検者に風が当たらないように注意する。
- 04
- 室内の環境条件下で15~20分間測定部位を露出させ、室温に馴化時間が必要がある。しかし、冬期の場合には馴化時間を長くとる必要がある。
測定前の注意
- 01
- 測定前4時間は禁煙。
- 02
- 食事直後はさける。
- 03
- 時計、指輪等
アクセサリーをはずす。
- 04
- 測定部位の化粧などをしない。(ハンドクリーム、マニキュア含む)
- 05
- カイロ、湿布などは測定当日はできうる限り休止し、汗、服薬については明記する。
- 06
- 測定前に発汗を伴うような運動はしない。
たばこによる温度変化
【実験内容】
一人は喫煙常習者、一人は非喫煙者の被験者の2人を計測。
まずは、負荷前の状態を撮影をする。
非喫煙者、喫煙常習者と共にタバコを与え、抹消部位の復温過程を追う。
負荷直後から負荷後1分ごとに、負荷前・負荷直後・1分後・2分後・3分後・4分後・5分後・6分後の計8回の計測を行った。