人体測定(人の体温測定)は平均温度が正解です。

サーモグラフィ株式会社

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2023.3.14

人体測定(人の体温測定)は平均温度が正解です。

赤外線サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラを毎日扱うプロ達のコラム 其の四

人体測定(人の体温測定)は平均温度を測定してください。

商品の評価や商品の効果アピールなどで、赤外線サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラは良く活用されていますが、人体測定(人の体温測定)の場合は、最高温度で比較するのでは無く、平均温度で比較することが重要です。    
ビフォー アフター
良く商品の効果を測定する方法として、商品を使う前後(ビフォー・アフター)の測定するケースが多いのですが、それが例えば手の温度測定として、実は手の中だけでも色々な温度分布を持っています。指先だけ全体的に冷たい手や1本の指だけ温度が高かったり低かったり、また手の甲一つとっても色々な温度分布になっているのが正常な状態です。この状態から商品を使用し温まった手も同じように均一な温度で上がる訳ではなく、手の中は様々な温度分布となっているのが普通の状態です。

さて、ここで重要なのは、検証は本当に手が温かくなっているのか、そして実際に温かくなっていると実感できる結果になっているかという事です。例えば人差し指だけで比較した場合、下記の画像のように、点や最高温度で比較すると、ビフォーは28.0℃・商品Aは33.1℃・商品Bは31.5℃となり、商品Aが最も温度が上がっているという結果となります。 ただ、これは測定対象の1箇所だけ温度が上がっているだけで、手の温度比較や体感で言うと、別の結果になる可能性があります。
実際にこの測定時も商品Aは、体感的にはあまり上がっているようには感じませんでした。  
ビフォー 商品A 商品B
そこで使う測定方法が、平均温度の測定です。下記画像のように、手全体からの平均温度を抽出すると、ビフォーは30.9℃・商品Aは30.1℃・商品Bは31.6℃なり、先ほどとは違う結果の商品Bが最も温度が上がった結果となります。温度差では、0.7℃差となりますので、大きく変わっていないように思われがちですが、手の一部では無く全体的に0.7℃上昇しているということは体感的にもかなり温かくなっている証拠で、今回の測定時もかなり温かく感じたというのが実感としてあります。  
ビフォー 商品A 商品B
したがって、赤外線サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラで、人体測定(人の体温測定)を測定・比較をする場合は、平均温度が正解です。

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