赤外線サーモグラフィ（サーモグラフィー）カメラを毎日扱うプロ達のコラム　其の六



サーモグラフィ（サーモグラフィー）カメラの良し悪しはスペックと価格だけではありません。

レンタルや購入のご相談において、サーモグラフィ（サーモグラフィー）カメラのスペックや型式が既に決まった状態でご依頼いただく場合が稀にございます。もちろん、その方法も一つの選択肢としては良いのですが、それが本当にご希望の測定内容（求める測定結果）に対して最適な選択であるかどうかは、慎重に見極める必要があります。

というのも、ご検討されている測定方法が最良の測定結果に結びつくかどうかが最も重要な課題だからです。これはサービスを提供する側の我々の問題でもあります。サーモグラフィ（サーモグラフィー）カメラの販売やレンタルを行う側、つまりメーカーや販売店は、実際にカメラを使用して撮影や計測業務を行うことはほとんどありません。そのため、メーカーや販売店は、マニュアルや机上の知識を元に、スペックと価格を提供するしかないのです。

私たちは計測技術者（撮影技術者）の立場から、お客様の測定内容（撮影内容）と測定方法（撮影方法）、そしてその結果をどのように活用する予定かを必ず確認するよう心がけております。そのため、現在お考えの測定方法に問題がある場合は、必要に応じて代替案を提案させていただきます。そして、測定内容（撮影内容）と測定方法（撮影方法）が固まった後、最終的なサーモグラフィ（サーモグラフィー）カメラの選択（オプションなども含め）と設定方法を確定し、レンタルやご購入いただいております。

つまり、サーモグラフィ（サーモグラフィー）カメラの最良の選択（良し悪し）は、最適な測定内容（撮影内容）と測定方法（撮影方法）が確定すれば、おのずと最良のカメラを選ぶことができるということです。