タイルの浮き 赤外線外壁調査(10年目の法定調査に対応)
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赤外線サーモグラフィカメラでの外壁診断事例
諸条件を満たし、適切な知識と適切なサーモグラフィカメラで撮影することにより、浮いている部位が顕著に判定できます。
10年に一度の法定調査、その根拠は
建築基準法第12条に基づく定期報告制度では、竣工または外壁改修から10年を経過した一定規模以上の建物に対し、外壁タイル等の全面打診等調査を行うことが義務付けられています。この制度は2008年4月1日に施行されたもので、背景には過去に発生した外壁タイル落下による死亡事故があります。調査を怠った場合、建築基準法に基づき100万円以下の罰金が科される可能性もあるため、対象となる建物のオーナーや管理者にとって避けて通れない調査です。
「打診等」の「等」が意味するもの
この定期報告制度で求められる「全面打診等調査」の「等」の一文字は、赤外線カメラによる調査も正式な手法として認められていることを示しています。従来は足場やゴンドラを使った打診棒での調査が主流でしたが、赤外線調査という選択肢が明確に位置づけられたことで、調査方法の幅が広がっています。
なぜ浮いている部分だけ温度が変わるのか
タイルが下地から浮いている箇所は、タイルと下地の間にわずかな空気層ができています。この空気層は熱を伝えにくいため、日射を受けて外壁表面の温度が上がるときは、浮いている部分の熱が下地に逃げにくく、健全な部分より高温になります。逆に日が沈み気温が下がる時間帯には、空気層が下地に蓄積された熱の放出を遮ってしまうため、浮いている部分は健全な部分より低温になります。つまり浮き部分は、日中と夜間とで健全部とは逆の温度変化を示すのが特徴です。
撮影のタイミングが診断精度を左右する
この温度差が現れやすい時間帯は、壁面の向きによって異なります。東向きの壁面は朝日を受ける時間帯、西向きの壁面は西日が当たる午後から夕方にかけてなど、日射が当たる方角と時間帯の組み合わせによって、最適な撮影タイミングは変わります。また、周辺の建物による影の影響や、その日の気温・天候によっても条件は左右されます。曇天や強風の日は外壁全体の温度が均されてしまい、浮きと健全部の差が出にくくなる傾向もあります。物件ごとに壁面の向きや周辺環境が異なるため、最適な撮影タイミングは個別にご相談いただければと思います。
赤外線サーモグラフィカメラを利用した外壁調査・外壁診断のメリットとデメリット
赤外線調査にはメリットだけでなくデメリットもありますが、従来の打診調査と違い、以下のようなメリットがあります。
- 足場やゴンドラを設置する必要がない
- 通行人の安全確保のための警備員を配置する必要がない
- 一度に広範囲の調査が可能なので、工期が短期間
- データとして記録するので、調査日および後日にも再確認しながら診断結果が出せる
- 画像データを取得できるので浮き部位の位置や形状が把握できる
一方で、赤外線調査には向き不向きがあります。建物の構造や周辺環境によっては赤外線での調査が難しい物件や、建物のほとんどの箇所が赤外線調査の対象にできない環境もあります。そのため、事前の現地確認や物件の条件を踏まえた上で、赤外線調査が適しているかどうかを見極めることが重要です。事前にご相談いただければ、最近ではGoogleマップなどの航空写真・ストリートビューで建物の外観をある程度確認できるため、レンタル前の段階でも大まかな調査可否についてお気軽にご相談いただけます。
足場を組む打診調査に比べてコストを抑えられるケースが多いことも、赤外線調査が選ばれる理由の一つです。10年ごとの法定調査の時期が近づいている建物のオーナー・管理者の方は、サーモグラフィレンタルまでお気軽にご相談ください。
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