EVバッテリーパックや産業用蓄電池(ESS)において、個々のセルの異常発熱・熱暴走の予兆を検知する用途です。設置済みのラック・キャビネットを対象とした現場点検が中心で、距離感は受変電設備・分電盤の点検に近いイメージです。
内部短絡や異物混入、溶接不良などで内部抵抗が高くなったセルは、充放電のたびに正常なセルよりも多くの熱(ジュール熱)を発生させます。分電盤の緩んだ端子が発熱するのと同じ原理で、劣化・不良が進んだセルほど周囲より高い温度を示すため、サーモグラフィーによる早期発見が可能です。
ただし、セル本体やバスバー(接続部)はむき出しの金属で反射率が高いため、周囲の熱源を映り込ませてしまい、絶対的な温度を正確に読み取ることは困難です。判定は「○℃だから異常」ではなく、同条件で並ぶ他のセルとの相対比較によって、明らかに温度が高い箇所を見つけるという考え方で行ってください。
なお、内部短絡が熱暴走の連鎖に入ってしまうと、そこからは数秒〜数分単位で温度が急上昇します。サーモグラフィーによる点検は、あくまでその手前の緩やかな発熱段階での早期発見が主軸ですが、30Hz程度の標準的なフレームレートがあればこの数秒単位の温度変化も十分に対応可能です。
※上記は判断軸の一例です。実際のご提案は用途を伺った上で行います。






















































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