ガス漏れ検知用
サーモグラフィカメラ
メタンやその他揮発性有機化合物(VOC)ガス漏れを検出することができる赤外線サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラです。
ガス漏れをリアルタイムで検知出来るサーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラ「GF320」は、広範囲を一度に確認する事が可能で、リアルタイムでガス漏れの原因箇所を見つけます。
接触型の計測ツールでは、すべてを確認することが困難な大きなプラントなどでも、「GF320」なら保守点検作業を効率良く的確に行えます。
「GF320・TGF320」を使えば、文字どおり何千もの場所を、オペレーションを中断することなく検査することができます。定期的に検査を行うことにより、突然の故障に伴う修復作業時のダウンタイムの削減が可能になります。
また、「GF320・TGF320」を使えば離れた場所から検査・計測を行えるので作業効率を上げるだけでなくオペレーターの安全が確保できます。ガス漏れ検知用のサーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラ「GF320・TGF320」は、利益を損なう原因となるガス・化学物質の漏れを防ぐと共に、オペレーターの業務上の安全体制を大幅に向上させます。
サーモグラフィカメラによる
ガス漏れの可視化
ほとんどの化合物やガスは肉眼で見ることができません。
しかしながら、多くの企業が製造過程の前後および最中にこれらの物質を扱っています。企業がどのように、またどの頻度で揮発性ガス化合物の漏れを追跡、文書化、修正するかに関しては厳しい規制があります。
ガスの漏れは従来、対象物に近づき嗅覚性探知器を使って検知していました。しかしこの方法では時間がかかる上、検知ミスが発生するリスクがありました。また検査員を目に見えない危険な化学物質にさらしたり、風やその他の天候要因が不正確な測定結果をもたらしたりする可能性もあります。さらには、事前に特定された箇所しか検査できない、また検査員の近辺の結果しか得られないという問題点がありました。
ガス漏れ検知用のサーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラは、小さなガス漏れを物理学的に反転させて可視化します。
カメラは対象箇所の全体像を写しだし、ガス漏れをカメラのビューファインダーまたはスクリーン上に煙のように表示し、画像はリアルタイムで確認出来ます。
今日、ビジネスの成功は安全性、効率性、収益性にかかっています。メンテナンス作業を行う上でもっとも大切なのは、作業員がプラントの状況を最大限に把握していることです。
そこで、このガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラは、問題の原因追跡に非常に重要なツールとなります。
ガス漏れの場所
ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラはさまざまな場所に使うことができますが、主にガス漏れが発生する場所は下記のとおりです。
-
フランジ
-
プラグや
キャップ -
カップリング
-
穴
-
排水管の蓋
-
バルブ軸
-
機械装置
-
ポンプのシール
-
パッシング
バルブ -
機器の接続部
複雑な施設では何千ものガス漏れの経路が考えられます。実際にガス漏れが発生する箇所もあれば、そうでない箇所もあります。
ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラを使うと、ユーザーは短時間で長距離からガス漏れの原因を検知することができます。
VOCメーター(スニファ)など従来のガス漏れ検知法では、オペレーターがガス漏れの可能性がある場所に直接行って検査しなければならなかったため、対象物へのアクセスが不可欠でした。
この方法ではガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラに比べ、時間とコストが大幅にかかることが明らかです。
- 断熱材下腐食
- ガス漏れは予期しない場所に起こることもあります。断熱材のある機器は、外側が被覆材できちんと覆われていないと、水が入ってくることがあります。機器の温度によっては水が温まり、見えないところで断熱材の腐食が発生します。そして機器の骨組みが急速に腐食し、漏れが発生します。ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラを用いると、このようなガス漏れを場合によっては数百メートル離れた場所から検知することができます。
- 再稼働時の安全向上
- 検査を行う理由は工場によって、また時によって異なります。ほとんどの施設では、揮発性物質(VOC)の排出を削減するためにガス漏れの検知が義務づけられています。
工場が意図的に休止された場合や、予期なく休止してしまった場合、ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラは再稼働時のガス漏れ検知に大変効果的です。休止および再稼働に伴う熱サイクルが原因でそれまでガス漏れのなかった機器にガス漏れが発生したり、メンテナンス作業により化合物からガス漏れが発生したりすることがあります。
プラントのオペレーションサイクルにおけるこの大事なフェーズでガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラを用い漏れ検知を行えば、安全でガス漏れのない再稼働を実現できます。
- 生産性の低下
- どんなに少量であってもプロセス用機器からガス漏れが発生すると、環境に害が及ぶだけでなく、生産性の低下につながります。これまで何年もの間、アクセスおよび検査が難しかった場所からごく少量のガス漏れが発生していたかもしれません。これを合計すると多額の損失になります。加工プラントを頻繁に検査すれば、ガス漏れを削減し、利益を最大化できます。
- 不正解な故障箇所
- メンテナンス作業のために機械が必要なく休止されることがあります。
以前VOCメータでガス漏れが検知されたにもかかわらず、ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラをつかってみると実際はガス漏れが違う場所から発生していたということがあります。つまり、多額の費用がかかる休止がすべて無駄だったということです。
ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラを使うとリアルタイムでガス漏れを表示でき、正確な場所を特定することができます。
検知可能なガス
ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラは、さまざまなガスを検知できますが、研究機関にて検証済みの物質は下記の19種類になります。
-
ベンゼン
-
ブタンガス
-
エタン
-
エチルベンゼン
-
エチレン
-
へプタン
-
ヘキサン
-
イソプレン
-
メタン
-
メチル
エチルケトン -
メタノール
-
メチル
イソブチルケトン -
オクタン
-
ペンタン
-
へプタン
-
プロパン
-
プロピレン
-
トルエン
-
キシレン
また、Method21(米国:EPA)の業務実行の代替え案として受け入れられており、従来のVOCメータやスニファ法と比べ時間およびコスト的な利点も明らかです。ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラはある程度環境条件に制限されますが、遠距離から漏れを検知でき、漏れの経路全体へのアクセスが必要でないため、検査のコスト削減につながることが証明されています。
レンタル価格表
ガス漏れ検知用サーモグラフィカメラ(税込)
基本レンタル料金(2泊3日) | 基本日数以上のレンタル料金 |
---|---|
¥330,000(税込)+(交通費+諸経費)=レンタル料金 | 基本レンタル料金+(¥110,000×追加日数)=レンタル料金 |
ガス漏れ検知用カメラは、サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラの中でも更に特殊なカメラとなります。レンタル初日は、スタッフがご訪問させて頂き、取扱説明をさせて頂いております。
※宿泊が必要な場合は別途宿泊費を頂戴いたします。
※2回目以降で取扱説明が必要ない場合は、レンタル料金+諸経費のみとなります。
レンタルの流れ
-
- レンタル前に、ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラを出荷前点検し、宅配便でお届けさせて頂きます。
発送に関しましては、レンタル開始の前日(夕方)に発送いたします。 - 送料に関しましては、発送時弊社が負担しますので、返却時はご負担願います。
特別便(翌朝10時指定便)や航空便などを、ご指定の場合は別途送料(実費)を頂きます。
- レンタル前に、ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラを出荷前点検し、宅配便でお届けさせて頂きます。
-
- 機材は宅配便で届きます。
初日の13時頃スタッフが取扱説明にお伺いさせて頂きます。
※取扱説明が必要で無い場合はご訪問いたしません。 - 赤外線サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラは、精密機械ですので丁重にお取扱ください。
レンズ部分も特殊なレンズを使用しておりますので、一般のカメラ用レンズ拭きなどはご使用にならないでください。 - ご使用中に操作などで解からない事がありましたら遠慮なくお問い合わせください。
※ご質問の内容により、お時間を頂く場合もございます。予めご了承ください。
- 機材は宅配便で届きます。
- レンタル期間の最終期日までに(最終期日の翌日弊社に到着する便)発送してください。(この際の送料はお客様負担となります。)
返却の際は、お届けした包装・梱包材を使ってご返却ください。
カタログ
ガス漏れ検知用サーモグラフィ(サーモグラフィー)カメラは、さまざまなガスを検知できますが、研究機関にて検証済みの物質は、ベンゼン、ブタンガス、エタン、エチルベンゼン、エチレン、ヘプタン、ヘキサン、イソプレン、メチルエチルケトン、メタン、メタノール、メチルイソブチルケトン、オクタン、ペンタン、ヘプタン、プロパン、プロピレン、トルエン、キシレンの19種類になります。
Q&A
- 濃度限界・距離限界はどの程度でしょうか?
- 検知限界は測定状況によって異なります。
予めご了承ください。
- 日陰、暗闇でも測定は可能でしょうか?
- 対象物の赤外放射エネルギーにより映像化されておりますので、光のない場所でも測定に影響はありません。
- 雨・風の影響はありますか?
- 雨による赤外線エネルギーの吸収や風によるガス濃度の拡散などの影響で、測定に影響が出る場合がございます。強風・大雨は避けて測定を行って下さい。
- 水蒸気と熱気の影響はありますか?
- 水蒸気や熱気も雲のように画面に映ることがあります。その影響で、ガスが蒸気と混合している場合は判断が難しくなります。水蒸気や熱気の場合、実際の設備から陽炎や白い雲として目視で確認出来ます。最終的には測定者の判断も重要となります。
- 防爆対応ですか?
- 防爆非対応となっております。
- 記載以外のガスは測定不可でしょうか?
- 一般的に1つの元素で安定した気体は吸収特性がないため検知できません。
検知したいガスの化学式をご連絡いただけましたら、検知可否をお調べすることは可能なので一度ご相談ください。