サーモグラフィ株式会社

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2026.10.9

テレビ番組の効果比較にスマホ型サーモグラフィは使える?|サーモグラフィレンタル相談事例

赤外線サーモグラフィカメラを毎日扱うプロ達のコラム 其の十五

以前のコラム「サーモグラフィの比較・検証を行う際に知っておきたいこと|テレビ・雑誌・Web企画での注意点」では、スマホ装着型やポケットサイズの小型サーモグラフィカメラを、比較や検証の企画に使うことの問題点をお話ししました。今回は、実際にテレビ番組の制作の方からよくいただくご相談を例に、弊社がどのようにお話をうかがい、どのようにご提案しているかをご紹介します。

よくいただくご相談|「スマホ型の安いサーモグラフィーで撮りたい」

テレビ番組の「商品の効果を比べるコーナー」で使うために、次のようなご希望でお問い合わせをいただくことがあります。

・取り扱いが簡単で、価格も抑えられる、スマートフォンに取り付けるタイプのサーモグラフィーを借りたい
・なければ、スマートフォンと同じくらいのサイズの小型のサーモグラフィーでもかまわない

企画の段階では、できるだけ手軽な機材で済ませたいと考えるのは自然なことです。実際、このようなご相談は決して珍しくありません。

まずお伝えしたこと|放送は公共性が高いからこそ、測定の正しさが前提です

弊社がまずお伝えしたのは、機種の話ではなく、「テレビ番組は多くの方がご覧になる、公共性の高い媒体である」という点です。商品の効果を比べた結果を放送する以上、その映像は「映っている」だけでなく、「正しく測定できている」ものでなければなりません。誤った結果を放送してしまうことは、視聴者にとっても、比較された商品のメーカーにとっても危険です。

そのうえで、スマホ装着型やスマホサイズのサーモグラフィーが、比較の測定に向かない理由を、次の2点でご説明しました。

・ピントを調整できない:多くは固定焦点方式(フォーカスフリー方式)です。メーカーの資料には「フォーカスフリー」と書かれていることも多く、オートフォーカスと混同されがちですが、別のものです。画面上はピントが合っているように見える画像処理がされていますが、実際にピントが合っているとは限らず、正しく測定できているとは言えません。
・フレームレートが低い:人体を対象にした比較では、人の動きや体温の変化に追いつけるフレームレートが必要です。スマホ装着型やスマホサイズには9Hz前後の機種もありますが、人体の比較では30Hz以上が目安になります。

それぞれの詳しい理由は、コラム「サーモグラフィカメラの選び方|スペック比較だけで失敗しない方法」と、前述の比較・検証のコラムに書いておりますので、あわせてご覧ください。

ヒアリングでうかがったこと|測定の内容と、測定の方法

そのうえで、どのような機種や測定方法が適しているかを判断するために、まず次のような点をうかがいました。

・何を測定(比較)したいのか(商品の種類、人体を対象とするかどうか、対象物の大きさや材質)
・どのような測定方法を予定しているのか(使用予定のカメラ、条件の揃え方、撮影のタイミング)
・企画の参考にされた番組やWebサイトがあれば、その内容
・映像でどのような違いを見せたいのか(温度の高低の差か、時間とともに変化する様子か)
・撮影する場所と環境(スタジオか屋外か、室温、照明、窓や強い光源の有無)
・画面にどのように表示するか(色の変化だけか、温度の数値も表示するか)

企画は、過去の放送やWebサイトの検証を参考に組み立てられることが多いのですが、その検証自体が、測定に適さないカメラで行われていたり、測定方法が適切でなかったりする場合があります。そのままの方法で測定してしまうと、同じ誤りを繰り返すことになりかねません。

ご提案した内容と、その結果|機種と、測定方法の両方を

弊社では、機種だけでなく、測定方法もあわせてご提案しています。

・機種:ピントを手動で合わせられ、測定条件をきちんと管理できる、測定に適した機種(人体の比較では、フレームレートが30Hz以上のもの)
・測定方法:比較の条件の揃え方、撮影の距離や角度、撮影のタイミングなど、結果が正しく比較できる方法

測定方法を変更するには、企画の見直しや、社内での確認が必要になることもあります。それでも、多くのケースで、測定方法の変更も含めてご対応をいただいています。「手軽さ」よりも「放送する結果の正しさ」を優先する必要があることをご理解いただき、ご提案した機種に変更して、レンタルをご利用いただきました。

あわせて弊社では、放送に使う説明文やテロップに誤解を招く表現がないかの確認も承っております。ご希望があれば、オペレーターの派遣や、専門家による監修にも対応しております。

テレビ番組・映像制作のご担当者様へ

比較や検証を含む企画でサーモグラフィーを使う前に、次の4点を確認してみてください。

・マニュアルでピントを合わせられる機種を使用するか
・人体を対象にする比較では、フレームレートが30Hz以上の機種を使用するか
・測定の距離、角度、環境、タイミングなどの条件や測定方法を、赤外線測定の専門家に事前に確認してもらえているか
・放送や掲載する説明文に、誤解を招く表現がないかを確認してもらえるか

放送・掲載前の確認4点:ピントを手動で合わせられる機種か、人体の比較は30Hz以上か、測定条件と方法を専門家に確認してもらったか、説明文・テロップに誤解を招く表現がないか

TV・CM向けの機種の選び方は「機種の選び方」のTV・CM制作のページに、映像制作向けのサーモグラフィーレンタルについてはテレビ制作向けサーモグラフィレンタルページにまとめております。

弊社では、お問い合わせの段階でお客様の目的を丁寧にうかがい、必要であれば機種や測定方法の変更をご提案する「ヒアリング型」のサーモグラフィーレンタルを採用しております。手軽さを重視されたいお気持ちに寄り添いながらも、測定結果の正しさを第一に考えたご提案をいたします。

サーモグラフィレンタルのご相談は、サーモグラフィーレンタル【公式】サーモグラフィ株式会社までお気軽にどうぞ。

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